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小学校外国語活動でのティームティーチング

昨年末、文部科学省が発表した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」では、小学校英語の開始を3・4年生からに前倒し、また5・6年生は週3コマ程度の英語教科を取り入れるという案が出されました。
2020年の東京オリンピック開催を目前に、日本の英語教育は少しずつですがあゆみを進めています。

小学校外国語活動の現場で大切なことは、担任の先生がコミュニケーションの見本を児童に見せること。「先生も英語を使って一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている」という姿を見ることで、児童は勇気が湧き、「自分も英語が話せるようになりたい」という気持ちになる例がいくつもありました。
また、小学校の現場では、児童をよく理解している担任のクラスルームマネージメントが不可欠です。
児童に効果的に英語を指導する役割としては、日本語と英語の違いを理解し、英語指導を専門に学んできたJTE(日本人英語指導者)が担当するのが望ましいですが、担任はそんなJTEやALTと、英語で楽しくコミュニケーションするお手本としての役割や、授業の進行や児童を動かす大事な役割があり、 それぞれが役割分担をすることで、小学校の英語授業を成功させているパターンが多く見られます。
そこで本日は、小学校外国語活動におけるティームティーチングについて、お話したいと思います。

ティームティーチングについて
複数の教員が役割を分担し、協力し合いながら指導計画を立て指導する方法のことをティームティーチングといいます。
ティームティーチングを効果的に導入することで、小学校英語を成功させている学校は数多くありますが、ティームティーチングの際、それぞれの指導者は具体的にどのようなことを担当すればよいか、以下に挙げてみました。

・【担任】の役割:
クラスルームマネージメント(参加しない子、ふざける子などの指導含む)
授業を流す(司会進行役)、児童を動かす(グループ作り、活動の動線を考えること含む)、クラスの子ども達の興味関心事の把握(活動のアイデアの元となり得る)、 他教科と関連性をもたせる指導の提案
活動のデモンストレーションの相手役
ボランティア児童の指名、
振り返りの時間の指導
タイムキーパー

・【JTE(日本人英語指導者)】の役割:
活動(ゲーム、発表など)のアイデアを出す
場合によっては授業案を立てる
使用教材、教具の提案
活動のデモンストレーションの相手
クラスを半分にして活動する場合、一方のグループの活動を監督、指導する

・【ALT(外国人英語指導助手)】の役割:
異文化をもつ人の代表のとしての役割
英語表現、単語など英語に関して担任に紹介、提案する
発音モデルとなる
活動のデモンストレーションの相手
クラスを半分にして活動する場合、一方のグループの活動を監督、指導する

例えば、以下のように授業を進めていくことができます。
HRT(担任):(なすの絵カードを持って)「なすって英語でなんて言うのかな?〇〇先生に聞いてみよう。 “How do you say Nasu in English, 〇〇sensei?”
JTE/ALT :”eggplant in English”
HRT:”Eggplant. “「みんなも一緒に言ってみよう!」

この後、数種の野菜の名前をチャンツ形式に練習するのもいいでしょう。 その際は、まずHRTが日本語で、「なす、じゃなくて・・・」と言い、JTE/ALTが”Eggplant”と返します。 続けて児童が”Eggplant”と真似て言います。

更に展開として、<友達が嫌いなものを当てよう> interview: Do you like…(food)?というアクティビティに繋げる際には、最初にHRTとJTE/ALTが例を見せてから、児童に活動させます。
HRT:Do you like tofu?
JTE/ALT:Yes, I do.
HRT:Do you like green peppers?
JTE/ALT:Yes, I do.
HRT:Do you like mayonnaise?
JTE/ALT:No, I don’t.
HRT:Do you like eggplants?
JTE/ALT:Yes, I do.
HRT:Do you like cabbage?
JTE/ALT:No, I don’t.
I got two points!
HRTと JTE/ALTのやり取りを見ることで、児童は活動の手順を理解します。

ティームティーチングのメリット
さて、小学校英語の現場において、ティームティーチングのメリットとは何でしょうか。

まず担任にとって、
1)担任の負担が減る(授業中はもちろん、授業準備も含めて)
2)JTE/ALTと英語でやりとりしている場面を見せることができる
3)クラスルームマネージメント(参加しない子達への指導)に関われる時間が増える

また児童にとっては、
1)異文化について知ることができる
2)外国の人に対して物怖じせず接することができるようになる
3)外国の人と積極的に話しかけられるようになる
4)英語の発音の仕方をマネすることができる
などが挙げられます。

それではJTEやALTがいない学校でティームティーチングのできない場合は、担任はJTEやALTの役割をどのように補うことができるでしょうか?
英語指導という面では、DVDやCD、デジタル教材などを活用し、英語の音やリズムに慣れ親しむ活動を行うことができます。
また、音声教材付きの読み聞かせ用絵本などを使うのもよいでしょう。

ただし“コミュニケーション”という観点では、ティームティーチングでない場合、授業を効果的に導くのが難しいことがあります。その場合、担任はボランティア児童を募り、コミュニケーション活動のやりとりのモデルを、クラスの前で見せるなどの工夫をします。
やりとりのモデルを見せずにやり方の説明だけで活動に入ってしまうと、コミュニケーション活動ができず、英語表現を学ぶだけの活動に陥ってしまうこともありますので注意が必要です。

反対に、担任が英語活動に参加せず、ALTやJTEもしくは英語専科教員のみが授業を進めた場合に考えられる懸念点は、指導者が各児童の性格や状況を把握しないで授業を進めたり、小学生の発達段階を考慮せずに英語を指導してしまうことにあります。

小学校外国語活動では、担任と専科教員が協力することで、「英語」を教え込むのではなく、“コミュニケーションの素地を養う”のに理想的な、児童が楽しく英語に触れ合える活動にすることが可能です。
外国語活動の指導という点だけでなく、特に30人以上児童がいる学級などで指導する場合は、ティームティーチングでクラスを2分して、一方を担任が、もう一方をALTまたはJTEが担当し、少人数で活動することで、きめ細かな指導が可能になるというメリットもあります。

中学校でティームティーチングを行う場合も、コミュニケーション場面のデモを見せたり、ALTの出身国の文化について話をしてもらったりすることで、効果的に授業を進めることが可能です。

また最後に付け加えておくと、子どもたちは、ALTが英語を話せるのは当たり前だと感じますが、英語を話すJTEは憧れの存在となることが多いです。

担任、JTE、ALTがそれぞれ持ち味を発揮できるような活動にすることで、児童にとっても最良の英語活動になるでしょう。

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投稿日: 2014年06月10日 10:43

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