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自宅でできるフォニックス学習

英語の発音とつづりの関係を結び付けるルールを学ぶことで、聞いた英語が書けるようになったり、英語の文章を発音記号やカタカナに頼ることなく英語らしい発音で読めるようになる『フォニックス学習法』が注目されています。
mpiは、創立者の松香洋子が、日本の子ども向けにフォニックス学習法を取り入れたところからスタートし、36年にわたって英語教室や全国各地の小中学校で子ども向けのフォニックス指導を普及してきました。
レポート:小学校英語の現場から
○お子様の年齢が6歳以下の場合
本格的なフォニックス学習を始めるにはまだ早い時期ですが、英語の音に親しみながら語彙を少しずつ覚えていくことで、後の文字学習に繋げていきます。
例えば、英語の歌を歌ったり、英語の絵本を聞いて、真似できるところから真似をしてみる、会話表現を覚えて言うなどの活動を通して、英語の音に親しむとよいでしょう。

この時期は、『The Wiggle Book 2nd Edition はじめてのえいごシリーズ うた』『The Hot Book 2nd Edition はじめてのえいごシリーズ かいわ 』を使って、身体を動かしながらの学習がおすすめです。
また、DVD教材を使って、目と耳から英語に触れる学習もおすすめです。日本語とは違う英語の音を聞きながら、映像を通して内容が理解できるDVD教材は、初めて触れる英語の音とその意味を結び付けるのに効果的です。日本語を介在することなく、英語を英語として理解することを覚えていきます。

また、単語の中の特定の音に着目したり、英語のイントネーションを、体を使って楽しむなどする“フォネミック・アウェアネス活動”は、5、6歳から始めることが可能です。フォネミック・アウェアネスを取り入れた『Superstar Songs1』を使って、CDを聞きながら真似をしたり、 テキストのワークに取り組むといいかと思います(フォネミック・アウェアネスを必要以上に意識する必要はなく、英語の音を楽しんでください)。 ※フォネミック・アウェアネスについての詳しい記事はこちらより

英語の音に触れる以外には、アルファベットの名前(エイ・ビーなど)に親しむと、英語の基本的な発音の練習にもつながるので良いでしょう。『Funny Alphabet World DVD』を使って、文字認識の遊びをするのもいいですね。
5、6歳になったら、少しチャレンジをしてみるという意味で、『Funny Alphabet World 2nd Edition はじめてのえいごシリーズ アルファベット』のワークの部分を使って、少しずつ書くことにも取り組むことも可能でしょう。

○お子様の年齢が7歳~8歳の方は(フォニックス学習の準備期)

まずは英語の音と語彙にたくさん触れる時期を設けます。 『Superstar Songs 1』『Superstar Songs 2』『うごく絵本シリーズDVD』 『英会話たいそうDVD』などがおすすめです。
その後フォニックス学習の基礎の基礎として、アルファベットが言えて、書けるようにする学習を始めます。迷路や点つなぎ、色ぬりをしながら、運筆力を高めたり、アルファベットの文字認識が楽しく行える『All about the ABC’s -Second Edition-』がおすすめです。
英語の文字と音に親しむのにおすすめの教材は『アルファベットチャンツ』です。

-フォニックス学習に挑戦してみたいお子様は
アルファベットができるようになったら、『小学生のフォニックス1』から、ゆっくりフォニックス学習を始めてもいいですね。この教材では子どもの興味をひきつけながら、無理なくルールを覚えることができる仕掛けがいっぱいです。
家庭学習用としておすすめなのは、『DVDでフォニックス』を見てから、テキスト(ワーク)に取り組むと理解しやすいです。

○お子様の年齢が9歳~10歳の方は(フォニックス学習に最適な年齢です)
『Superstar Songs 2』『英会話たいそうDVD』『Balloon Animals』などを使って、 十分に英語の音をインプットした後、アルファベットが言えて書けるようになったら『This is Phonics 1, 2』を使って、本格的なフォニックス学習を始めてみましょう。

ルールの理解には、『小学生のフォニックス』準拠の『DVDでフォニックス』が分かりやすくておすすめです。

アルファベットを書く練習には『アルファベット練習帳』がおすすめです。CDが付属されていない教材ですので、『This is Phonics1』のCDに収録されている“アルファベット”の箇所を聞きながら取り組むことで、発音の練習もできます。

○お子様が高学年~中学生の方でフォニックス学習を始めたい場合は
高学年では『This is Phonics1』がおすすめです。6年生になり短期間で学びたい場合は『Active Phonics』もいいでしょう。ここでも必ず、フォニックス学習には不可欠の、英語の音をインプットする教材を併用しましょう。『I like coffee, I like tea』がおすすめです。

中学生では、『Active Phonics』のテキスト・CDの他に、『Active Phonics DVD』も使用するといいでしょう。

いずれの場合も、フォニックスはルールを覚えることがゴールではなく、学んだルールを使って、英語の読み書きができるようになることが最終の目標です。 ですから、フォニックス学習を進める際には、ルールを学ぶテキストの他に、『Building Blocks Libraryシリーズ』などのフォニックスリーダーを使って、英語を読む学習を取り入れることが大切です。

学んだ英語を使ってみるという場面がある英語教室でのフォニックス学習は、定着率も高いですが、ご家庭でフォニックス学習を進める際にも、使ってみる(読む、話す)機会を設けてあげることで達成感に繋がります。学習したことを定着させる、発展させるためにもぜひ、ルールを覚えるだけではなく、実践できる場を作ってあげてください。

投稿日: 2016年02月19日 10:55

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