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子ども英語を成功させるための科学 第1回

子ども英語を成功させるための科学

2020年、いよいよ小学校では英語が必修化されます。成績もつきます。
高校入試や大学入試でもこれまでなかったスピーキングが入試に課されたり、民間の外部試験の導入が取りざたされるなど、ずいぶん様変わりしそうです。
そんな中、いったいどうやって子どもの英語に向き合えばよいのか逡巡していらっしゃる親御さんは少なくありません。小さいうちから英語嫌いになっては取り返しがつきませんから、楽しく、しかも将来にわたって役に立つ英語を身につけさせてやりたい、そう願う親御さんのお力になりたいですね。また何より、これからの日本を背負う子どもたちが力をつけ、よりよい人生を歩むその手助けができたら教師冥利につきるというものです。

文科省の英語をめぐる取り扱い方の変化に伴い、巷の英語熱は盛り上がる一方です。どの宣伝文句も広告もそれなりに説得力があり、迷います。そんな中で何が正しいのか、どれが効果的なのか、すっきり回答を提示できれば一番ですよね!

実は、そんな親御さんへの悩みへの回答はすでに存在します。一般的にはまだあまり知られていませんが、いかにすれば効果的に外国語を学べるかという問題は学問的に研究がなされてきているからです。研究は、第二次世界大戦直後からヨーロッパで始まり、現在では、もちろん、日本でも、きちんと研究&実践が積み重ねられています。小学校の教員養成課程でも学ばれるようになってきましたから、今から先生になられる方が中核となって学校英語を担われるようになるころには、きっともっと広く認知されるようになることと思います。
その移行期の今、本稿では第二言語習得理論(Second language Acquisition)がmpiの理念や教材の中でどのように生かされているのかを紹介していけたらと思っています。実際に子どもを指導してみての感想などを交えながら、子どもに英語を習得させる際に本当に役立つものは何なのかが明らかになることを願って。

<第一回>

英語習得に成功する学習者

どんな人が英語の習得に成功するのか気になりませんか?
これまでのSLA(第二言語習得理論 Second Language Acquisition)研究により、成功する学習者の特徴が明らかになっています。(今後、第二言語習得理論は、SLAと略)
SLAの研究者である白井泰弘氏の『英語教師のための第二言語習得論入門』(2012 p.14)によると以下の通りです。

  1. 若い
  2. 母語が対象言語に似ている
  3. 外国語学習適性が高い
  4. 動機付けが強い。
  5. 学習方法が効果的である。

早速検証してみたいと思います。

本稿をお読みいただいているのは子どもに英語を教えている先生方や、我が子を英語がしゃべれるようにしたいと願っていらっしゃる熱心な親御さんだと思います。

現在におけるまで長らく、日本人は英語が苦手な国民であると言われてきましたが、SLAの見地から見てそれは正しいのでしょうか? 果たして日本の子どもたちは英語習得において成功することができるのでしょうか?
その視点で検証へとつなぎたいと思います。

早速検証してみましょう。

 

1.「若い」

第一関門はクリアです。子どもたちに英語を教えている我々は絶好のターゲット年齢にアプローチしています。

 

 

 

 

 

2.「母語が対象言語に似ている」

残念ながら日本語と英語とは最も“似ていない部類”の言語です。
日本人が英語が上達しない理由の大きな理由がここにあるともいえるでしょう。しかし、日本語と英語が似ていないという事実は私たちにはどうしようもありません。いかんともしがたいこと取り上げて嘆くより、できることを探して前向きに生きて参りましょう(笑)

今回はこのぐらいにして、3.以降の検証は次回の記事でお話ししたいと思います。

mpi 松香フォニックス 広報 M
参考文献 白井恭弘 英語教師のための第二言語習得論入門

投稿日: 2018年05月14日 11:11

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